2026年5月12日火曜日

カラスノエンドウの受粉

 今日も午前中いっぱいタンポポの綿毛飛散の撮影に挑戦したのだが、思うような絵が撮れず成果無し。苦戦しているうちに雲が出てきてしまったので、付近に生えていたカラスノエンドウを撮影することにした。


カラスノエンドウの花は、他のマメ科植物に比べると訪花する虫の種類が少ない。ほとんどヒゲナガハナバチ専用の花なのではないかと思うくらいに、ヒゲナガハナバチの仲間しか来ない。

マメ科の花は、ハチが止まると蕊が飛び出てきてハチの体に花粉をくっつける仕組みがある。その様子を撮ろうと思ったのだが、いざ撮ってみるとハチの体に隠れて蕊が全く見えない。ニセアカシアやアレチヌスビトハギの花で同様のシーンを以前撮影したときには蕊がちゃんと見えたのに、カラスノエンドウはどの角度で撮っても飛び出した蕊が見えない。


帰って調べてみると、カラスノエンドウの花は他のマメ科と違い、ハチのお腹にではなくて、頭に花粉を付けているという記事が出てきた。なるほど、蕊の飛び出す位置が他のマメ科よりも高いせいで蕊が完全にハチの影に隠れてしまっているのか。
もしちゃんと撮影するとしたら、ハチが花から顔を引き抜き離した瞬間を狙えば、蕊と花粉が付いた頭部を同時に撮れるかもしれない。

2026年5月11日月曜日

タンポポ綿毛

 


午前中いっぱいタンポポの綿毛飛散の撮影に挑戦したのだが、良い写真が全く取れず。今日撮った中で一番良かったのが上の写真なのだが、綿毛にピントが合っていないのでボツ。
タンポポの綿毛飛散のシーンはやってみるとわかるのだが、めちゃくちゃに難しくて、世の中にもちゃんとしたクオリティの写真がほとんど無い。というか、埴沙萠さんの写真が群を抜いてよいので、埴さんの写真ばかり繰り返し使われている。
子供向けの月刊誌ではタンポポがよく取り上げられるので綿毛飛散の写真は色んな写真家が写真を撮っているが、埴さんの写真は少し独特で、青空を背景にやや逆光で綿毛飛散を撮影しているのが特徴だ。この撮影方法は理にかなっていて、青空を背景にすれば飛んでいる綿毛にピントを合わせるために被写界深度を深くしても背景がごちゃつくことが無いという利点がある。埴さんは他にも、ススキやガマの綿毛飛散も同じような構図で撮影している。


山梨北部ではまだ花が咲いているので、綿毛の撮影チャンスはあと2週間くらいはあるだろうか。


クロヤマアリが花の中に体をねじ込んでタンポポの蜜を舐めていた。でも、僕はタンポポの蜜を目視したことがいまだに無い。大抵の植物は蕊の基部を覗けば蜜が水滴になって出ているのだが、タンポポは分解しても蜜らしきものが見つからない。でも、アリやミツバチが口を突っ込んで蜜を舐めている様子はよく見かけるので蜜は必ず存在するはずだ。もっとちゃんと観察すれば見つかるのかも。




2026年5月9日土曜日

前葉体

 


スミレの閉鎖花の観察を続けているが、いまいち内部の構造がわかり辛い。自家受粉の様子がわかる写真を撮りたいのだが、断面を切っても蕊が小さすぎて何が起きているのかよくわからない。もっと小さい、株元に埋まっているような閉鎖花を観察しようとしたら、徒歩圏内に生えていたスミレが全部抜かれてしまっていた。別の場所から採集しなければ…

ネットを見ていると、スミレの閉鎖花を取り上げた記事やブログはいくつかあるのだが、内部の構造を細かく説明した記事が全く出てこない。ましてや断面の写真は一つも出てこない。
数をこなして観察する必要がありそうだ。



少し前に土に撒いたツクシの胞子が発芽していた。所謂、前葉体と呼ばれる状態だ。ここからさらに成長すれば精子を出したりできるようになるらしい。科学のアルバム「ツクシの観察」には、前葉体の大きさは2㎜程と書いてあるが、上写真の前葉体はまだ1㎜以下とかなり小さいので、これから倍以上に大きくなるのだろう。精子を出したりして有性生殖をおこなう様子を撮影出来たら面白いのだが、あまりに小さいので顕微鏡じゃなきゃ無理かもなぁ。上の写真は、OMの90㎜マクロに二倍テレコンを付けた写真をさらにトリミングしたものだ。





2026年5月8日金曜日

定点撮影いろいろ

 ホオノキの定点撮影が何とか完了した。昨日、蕾から雌性期までを撮影し、今日の昼頃に雄性期の綺麗な状態の花を撮影することができた。
今日は気温が高かったおかげで、バイトが始まるギリギリに花が開ききってくれたのでとても運が良い。


上の写真は、一見綺麗に見えるがボツの写真。雄蕊が強風で一部崩れてしまった花だ。ホオノキの雄蕊はかなりもろくて、大型のハチや甲虫がまさぐっただけでも取れてしまうことがある。強風の日にホオノキの木の下にいると雄蕊の残骸がパラパラ落ちてくる。


先月の中旬に撮影したクヌギの雌花の様子を見に行ったら、小さな幼実ができていた。クヌギのドングリの定点撮影はここから1年半近くかかるので、実が傷まないように気を付けたいのだが、何が原因で実が傷むのかいまいちわからないので、気を付けようがない気もする。
クヌギシギゾウムシなどの昆虫に警戒するのは勿論なのだが、突然、原因不明の成長遅延が起きたりするので油断できない。


朝、スミレの実が開いていく様子を定点撮影した。


実の真ん中にあるオレンジ色の突起が実を繋ぎとめておくピンのような役割をしているのだが、気温が上がるとピンが外れて実が開き始める。


実は、結構ゆっくり開く。


開ききるまでに1時間半くらいかかった。


更にそこから種を飛ばしきるまで、一時間以上かかった。ここには載せてないが、種が一つ一つ弾けて無くなっていく様子も定点撮影できた。


2026年5月6日水曜日

ホオノキの開花気温

 一週間ほどブログの更新が途絶えたが、ペルソナ3リロードに熱中していただけで、写真は変わらずに撮っている。


ホオノキの定点撮影に相変わらず苦戦。雌性期の花がちゃんと開いてくれなくて四苦八苦していたのだが、気温が25度くらいになる日にはちゃんと開花することがわかった。
ただ、蕾から雌性期、雄性期までを定点で撮るとするとこれがかなり難しい。ホオノキの開花は午後が多いので、バイトのシフトを午後からに入れている自分の生活とかなり相性が悪い。
三脚をセットして、バイトに行っている間にインターバルで撮ることも何度か試みたのだが、この時期は風がやたら強くて、とてもじゃないが撮影にならなかった。


スミレの閉鎖花の様子を見に行ってみたら、僕の予想よりも閉鎖花の時期が早く、もう実がたくさん付いていた。


この細長いのが閉鎖花だ。これの断面を切って、内部で蕊と蕊がくっついて自家受粉している様子を撮りたい。早速いくつか持ち帰って断面を切ってみたのだが、中身の様子が思っていたのと違う。てっきり内には雄蕊と雌蕊が入っているのかと思ったら、透明な胚珠しか見つからない。そこで、上の写真よりもさらに未熟な小さい閉鎖花をきってみたら、かろうじて蕊らしき物が先端の尖った部分に詰まっていた。でも、その閉鎖花も蕊の状態がぼろぼろでよろしくない。どうやら、ちゃんとした閉鎖花を撮影しようとしたら、まだ株元に芽生えたばかりの、とても小さな閉鎖花を切らなければならないのかもしれない。
明日、ホオノキの定点撮影ついでにリベンジだ。