2026年3月29日日曜日

柱頭の水滴

 


定点撮影中のコナラはまだ芽吹かない。ただ、芽が相当膨らんできたのであと2日程で葉が出てくると思う。


もう既に芽吹いている枝もちらほら。コナラの芽吹きは、葉がまず最初に出てきて、少しだけ遅れて雄花も出てくる。冬芽の芽吹きを定点撮影するなら、葉だけではなくて雄花が完全に出てきたところまで撮らなければならない。


近所でスミレ(マンジュリカ)群落を発見。この規模の群落を見つけると流石にうれしい。


周辺の電柱の下にもちらほらと生えている。まだ花を咲かせていない株もたくさんあったので、もうしばらくは撮影を続けられそうだ。


スミレの柱頭を観察していると、小さな水滴が分泌されていることが分かった。はじめはまぐれだと思ったのだが、別の花にも同じ位置に水滴が分泌されている。調べてみたところ、スミレは柱頭の穴から水滴を分泌して花粉をキャッチしやすくしているらしい。
スギやイチョウの雌花も受粉滴を分泌して花粉を受け取る工夫をしているが、スミレにも似たような仕組みがあるのは初めて知った。




2026年3月28日土曜日

ヒノキ花粉

 久々に奥多摩、青梅方面へ。街とスミレの組み合わせが撮れたらいいなぁと思ったのだが微妙な写真しか撮れず。花の状態が良い株が見つからなかった。スミレ(マンジュリカ)は、生えているところにはたくさん生えているのに、地域によっては全く見当たらない。山梨だと、甲斐市内の市街地ではほとんど見かけないのに甲府に行くとちょくちょく生えていたりする。


奥多摩から青梅へ抜ける途中。ヒノキの花粉が大量に噴出していた。
こうして偶然居合わせてしまえば撮影は簡単なのだが、狙ってその場に居合わせようとすると難易度が格段に上がる。数分撮影しただけで喉が花粉で腫れてつばが飲み込みづらくなってしまった。
ちなみに、ヒノキの花粉はスギの花粉に比べるとやや白っぽいような気がする。気のせいかな?スギの花粉は大量に集めると黄色をしていることがわかるのだが、ヒノキはどうなのだろうか?


ベンチで日陰になっている場所に生えているのはカテンソウ。じめじめしている場所に生えている植物で、うちの近くには生えていないので撮影するには遠出する必要がある。


上の写真は花粉を飛ばしきった後のカテンソウの花。5つの白い葯は最初は折りたたまれていて、バネの様な仕掛けで葯を開きながら花粉を吹き飛ばす。花粉飛散のシーンは去年撮影したのだけど、今年は葯が一つ一つ開いていく様子を定点写真で押さえておきたいので、少しだけ採集して持ち帰ることにした。


2026年3月25日水曜日

根が出ない

 


車を運転していたら、空き地にスミレの大群落らしきものが見えたので急いで車を停めて撮影しようとしたらビオラの群落だった。本当に紛らわしい。ビオラやパンジーもスミレの仲間なので、遠目にちらっと見ただけでは区別がつかない。

そういえば、家から徒歩30秒の場所にスミレ(マンジュリカ)が咲いていたのだが、まだ花付きが良くない。そこで、撮影向きの花付きの良い個体になるように毎日水をやっている。しかし、近所の雑草にわざわざ水と肥料をやって大きくするのはギリギリ怒られそうな気がしないでもないので、深夜に誰にも見つからないようにこっそりとペットボトル一杯分の水をかけてやっている。



いたるところで、ホトケノザとそれに覆いかぶさろうとするカラスノエンドウの戦いが始まっている。


スギナも出てきた。この場所はスギナが出てきているのにツクシが全く出てきていなかった。


定点撮影中のドクダミ。ここ数日の暖かさに反応して地下茎から新たな芽が出始めた。
しかし、根の調子があまりよろしくないように感じる。見た感じ、細い根が一本ちょろっと伸びているだけ。どんなに芽が勢いよく出ても根が活着してくれないとその後の成長が尻すぼみなのでうまくいってほしい。
やはり土が悪いのかなぁ。断面を作って数週間は問題なくても、一か月ほど経つと土が雨に押し固められて固くなってしまい、根が活着しづらくなってしまう。それとも土が固くなってしまうのは排水性の問題か?木箱に小さい穴を沢山あけてみたら改善するだろうか?


定点中のコナラの冬芽が少し膨らんできた。ここまで来たら急激に芽吹くので、3日に一回は様子を見なければならない。

2026年3月23日月曜日

ミツバチと花粉

 


土手でツユクサがたくさん芽生えていた。
イネ科の芽生えに似ているのだけれど、葉がより肉厚だ。


すぐ近くではイタドリの芽吹きを発見。種から発芽したのではなく、地下茎から伸びてきているので、芽生えではなく芽吹き。


河原にアブラナがたくさん咲いていたので2時間ほどアブラナの撮影。がく片が黄色で、葉が茎を完全に抱いていたのでセイヨウアブラナではなくてアブラナだと思う。
ただ、同じ株に咲いている花でも黄色と黄緑色のがく片が混在していたりするので同定が難しい。雑種なのかな?


晴れ間が出てきて気温が上がったかと思ったら、ミツバチたちが一気に花にやってきた。
最初にやってきたのは二ホンミツバチで、そこから30分ほど経つとセイヨウミツバチの姿も増えてきた。アブラナとミツバチの組み合わせはどうしても撮っておきたいシーンなので、しばらく撮影してみることに。




顔に花粉を沢山つけていて、脚には大きい花粉団子を抱えているような理想の個体をなるべく追っかけるのだが、使えそうな写真は数枚しか撮れなかった。やっぱりハチの撮影は難しい。ある程度引きの画角で撮影するのは簡単だが、画面内にミツバチを十分に大きく写そうとすると被写界深度等の条件がシビアになってくるので難しい。



ズボンがアブラナの花粉だらけ





2026年3月22日日曜日

タンポポ花

今日は昨日の続きの撮影。
 午前中、タンポポの花を採集し、分解してアクリル板の上に並べていく。昨日はアクリル板に発生する静電気に苦しめられたので、静電気を防止するスプレーをアクリル板の上に塗り広げてから作業した。効果はてきめんで、アクリル板を移動させても静電気で花が移動してしまうようなことはなかった。

花を分解して並べるのであれば、当然だがちゃんと昼間の咲いている状態の花を分解した方が良い。昨日の夜、閉じた状態のタンポポを分解して並べようとしたら、閉じている状態のタンポポの花は花びらと蕊がぴったり寄り添ってしまっていて、上手く並べることができなかった。もう少しわかりやすく説明すると、タンポポの花は下の写真の通り、花びらと蕊がY字状になっているのだが、夜の閉じた状態の花の中では花びらと蕊がくっ付いてI字状になっていたのだ。


今日は影アリで撮影してみた。画用紙の色を見た目通りに再現するのが難しくて、苦戦した。緑色は少しでも色が鈍ると違和感が出やすいので、撮ったらすぐにパソコンのモニターで確認する。

2026年3月21日土曜日

花を並べる

 


タンポポの花を分解して並べたのだが、撮ってから粗があることに気が付いたのでボツ。
気合を入れてもう一度並べ直したのだが、花を並べたアクリル板を画用紙の上で動かしたら静電気が発生して花が吹っ飛んでしまった!流石に癇癪を起こしそうになったので今日はもう断念。明日、並べ方も撮り方も工夫してやり直す。


定点撮影中のキュウリグサに変化が。
ロゼットの中央から花芽らしきものが立ち上がってきた。この調子でうまく咲いてくれ。


「早春のタンポポは背が低い」という写真を撮っておく。


ビロードツリアブがオオイヌノフグリ群落に吸蜜に来ていた。吸蜜の最中でも翅の動きが非常に早く、下手にストロボを使うよりは自然光のみでSSを上げて撮った方が良いのかも。


ホトケノザにも来ていた。顔にホトケノザの朱色の花粉がべったりついている。




2026年3月19日木曜日

距の中の蜜

 オオイヌノフグリの蜜を撮影しようとしたのだが、無理な気がしてきた。
よくハナバチやチョウが訪花しているので蜜がある程度の量はあるのかと思ったが、肉眼では分泌されている様子が全く分からないし、マクロレンズで拡大して見ても蜜らしきものが見当たらない。花を真っ二つに切ってみると蕊の基部にある毛束がややテカっているような気がしないでもないが、これが蜜なのかどうかわからない。そもそも、日当たりの良い環境に生えている植物なので、蜜が分泌されてもすぐに蒸発してしまうのかもしれない。ビニール袋をかぶせておけば蒸発が防げるだろうか。


庭のノジスミレの花を切断して、距の中の蜜を撮影してみた。距の中に細長い器官があるのだが、これは雄蕊から伸びていて、ここから蜜を分泌するらしい。



ツノハシバミの花が咲いている。花粉が飛ぶ様子を撮ろうとしたが、花粉はもう飛びきってしまったようだった。雄花の右上に付いている小さな赤い物体が雌花。


雌花はイソギンチャクみたいな見た目をしている。


オオアラセイトウにセイヨウミツバチがやって来ていた。アブラナの花に訪花したときと比べると一つの花に対する滞在時間が長く、撮りやすい。オオアラセイトウはアブラナに比べて花筒が長いので、蜜までたどり着くのに苦戦するのだろうか。


畑の土手で見つけた芽生え。キク科の芽生えだと思うけど何の芽生えかわからない。

2026年3月16日月曜日

子房の断面

 朝から公園でひたすらにノゲシの葉っぱをちぎる。


「葉っぱから毒が出る」というテキストに合う写真を撮ろうとしたのだが、よくよく考えたらノゲシから出てくる乳液は毒ではない?
タケニグサなんかはアルカロイドを含む乳液を出すので毒と表現できるのだが、タンポポやノゲシから出る乳液はかぶれの原因になるとはいえ、毒だと言えるのだろうか?そもそも、人間にとっては有毒でも、虫の視点からは無毒の可能性もあるし。
うちにある多田多恵子さんの葉っぱの本によれば、乳液にはゴム成分が含まれていて、それが虫の口をふさいでしまうと書いてあった。


午後、アブラナの断面を撮影しようとしたら大苦戦してしまい、3時間かかってしまった。
蕊とがく片を取り払うところまでは楽勝なのだが、子房の断面を中の胚珠を崩さないように切断しようとするとめちゃくちゃに難しくて、投げ出しそうになった。何とか撮れたのだが、これでも正直完ぺきではない。
今月のしぜんキンダーブックのテーマが「菜の花」だったのでお手本に開いてみたら、アブラナの断面の写真のクオリティがかなり高くてびっくり。多分生き物系じゃないカメラマンが撮影した写真だと思う。






2026年3月15日日曜日

菜の花

 スミレを撮りたいので原付で市内を回ってみたのだが、ノジスミレしか見つからない。今撮りたいのは普通のスミレだ。ノジスミレよりも紫色が濃くて花の中に毛があることで見分けられるのだが、意識して探したことが無かったので見当がつかない。フィールドを歩いていれば普通に見つかる種類だとは思うのだが、撮影向きの綺麗な株を探すとなると、ある程度時間はかかりそうだ。
あまりに見つからなかったのでネットで検索したら、ネットに載っている写真の殆どが4月過ぎに撮影されている写真だということが分かった。もしかして、まだ時期が早い?
某ストックフォトに載っている平野隆久さんが東京で撮影されたスミレの写真も4月過ぎに撮影されていたし。


アブラナの花がピークだ。
 

セイヨウミツバチが蜜を吸う様子を撮ってみる。ミツバチを撮るたびに思うのだが、蜜を吸っている間も細かく動いているのか写真がぶれやすい。ストロボの光量を大きくし過ぎると閃光時間が遅くなってブレるので、光量は落とす。



花には6本の雄蕊と1本の雌蕊がある。がく片が黄色ではなく緑色なのでアブラナではなくセイヨウアブラナのはず…?


オオイヌノフグリに訪花したセイヨウミツバチ。この写真も、よく見ると微妙にブレている。
オオイヌノフグリは花茎が華奢なので、ミツバチが止まると花が下にぐわんと傾いてしまい、撮影が難しい。
四苦八苦しているうちに、ミツバチはどこかへ飛び去ってしまった。



2026年3月14日土曜日

ヤブツバキと蜜

 


ヤブツバキの蜜を撮影するために山梨南部へ。
ツバキはサザンカと違って蜜が蕊の中に隠れているので、蜜を撮影するには剃刀で断面を切っていく必要がある。
ただ、下向きに咲いている花は中から蜜が垂れてくるようで、蕊の先端が密でべたついていたりした。


期待していたより蜜がうまく写らない。分泌量は多くて花の内部は常にテカテカしているのだが、もう少し水滴状に分泌されてくれないと写真に写らないんだよなぁ。


何個か切ってみたが、理想的な写真は撮れなかった。


切断した花の残骸を地面に捨てると、匂いに反応したのか、すぐにクロヤマアリが集まってきて蜜を吸い始めた。



2026年3月11日水曜日

まだ寒い

 寝坊した。今朝は-3℃まで気温が下がる予報だったので春の雑草に霜が降りている様子を撮ろうと考えていたのだが、8時過ぎに起きたせいで霜は溶けきっていた。


畑一面に咲くホトケノザ。ホトケノザやナズナのように、春に花を咲かせる雑草は秋に種が発芽する種類が多い。秋に発芽した芽生えが2か月ほどかけてロゼット葉に成長し、冬を越す。そして冬を越した株が一斉に花を咲かせ、上の写真のような光景になる。


ホトケノザは石垣の隙間なんかにもよく咲いている。種がアリに運ばれて石垣の隙間で発芽したのだろう。
これはもう少しちゃんとした状態の個体で撮影しておきたい。
そういえば、スミレでも同じシーンを撮影しておきたいのだけれど、中々良い状況に出くわせないんだよな。スミレって形の良い被写体向きな株に出会おうとすると結構難しい気がする。


韮崎市はまだ寒いのか、キュウリグサのロゼットがまだ立ち上がっていない。せっかくだから、立ち上がって花を咲かせるまでを定点撮影してみることにした。




2026年3月10日火曜日

25歳

 しばらくはツバキとメジロの撮影。
交通費がかかってしょうがないので静岡にはもうしばらく行かないようにしようと決めていたのだが、条件の悪いところでちびちび頑張るよりも、条件の良いところに行った方が一発で撮れるかもしれないと思い、結局伊豆まで向かってしまった。
高速道路を使っても3時間以上かかるので撮れなかったらどうしよう…と不安になったのだが、現地に着いたらメジロが沢山ツバキの木に吸蜜に来ていて、2時間ほどで目的のシーンを撮影することができた。


本に使わないボツ写真を乗せておく。
顔部分のピントが微妙に甘いのと、メジロが枝に止まって吸蜜しているのがボツの理由だ。
ツバキとメジロの組み合わせが取り上げられるとき、ツバキの花弁にメジロがぶら下がった際にできる爪痕も同時に紹介されることが多いため、ツバキとメジロを撮るのであれば花弁にぶら下がりながら吸蜜する様子が撮れていないといけないと思う。

ところで、今日で25歳になった。やばいね。
本格的に自然写真で食べていくことを目指し始めたのが20歳だから、約5年近くたったのか。
よく、何歳までに芽が出なかったらあきらめる…とかいう言葉があるけれど、どうだろう。
決して、停滞はしていないので芽が出てきてないわけではない。でも、自然写真という分野の性質上非常に時間が掛かるので他の友人の現状と比べたときにプレッシャーが凄い。
20代前半のフリーターと20代後半のフリーターでは重みが違う。以前ある場で、写真の仕事貰っているんだから写真家名乗ってもいいんじゃない?と言ってもらったことがあるのだが、仕方なく肩書が必要で名刺上で植物写真家を名乗ることはあっても、自分から名乗る気は起きない。だってこれで生活できてないから。
一方で、ある編集者がボソッと「食っていけなきゃ意味ないからねぇ」と言ってくれたことに妙に勇気づけられた。そういう緊迫した価値観を常に持っていないと、僕の場合は何歳までに芽が出なかったらあきらめる…的な思考がそもそもないので、悲惨なことになる。



2026年3月8日日曜日

ツバキ捜索

スギ花粉の撮影は見切りをつけたので、今度はひたすらにツバキの撮影。本当は静岡に行けば至る所に生えているのだが、毎日静岡まで行くのは流石に交通費と時間が足りないので、県内で撮影できる場所を探す。しかし、県内でヤブツバキが自生しているのは静岡の県境辺りなのでそれなりに遠い。下道で1時間半かかるのだが、スギ花粉のために浜松に通っていた頃と比べれば苦じゃない。

ツバキは、メジロが蜜を吸いに来る様子を撮影したいので、花弁にメジロの爪痕が残っている株を探すことになる。これが不思議で、同じ株についた花でも爪痕がたくさん付いている花と全く付いていない花が混在している。好みがあるのだろう。

とりあえず、何ヶ所かにトレイルカメラを仕掛けておいた。



カナムグラの芽生えが至る所で見られるようになってきた。芽生えたての頃はぐるぐる巻きの面白い形をしているのだが、そこから1日も経てば上の写真のような普通の芽生えになってしまう。

ぐるぐる巻きの芽生えを探す時は、枯れ草の下を探すのがおすすめだ。


2026年3月6日金曜日

ピークが過ぎる

 今日も静岡へ。



山梨と静岡のスギ花粉はもうピークを過ぎたと思う。そこらへんに生えているスギの雄花をよく見ると、完全に開いていて花粉がほとんど残っていない。触れたり揺らしたりすれば多少は花粉が飛ぶが、全盛期と比べると微々たるものだ。
もう今年はこれ以上粘ってもスギ花粉に関する良い写真は撮れなさそうなので、おとなしく別のシーンの撮影に切り替えることにしよう。



定点撮影中のコナラを久々に見に行ってみたが、あまり状態に変わりはない。しいて言うなら、少し冬芽が膨らんできたか?


3月の急激な温かさを察知して、キュウリグサのロゼットが立ち上がってきた。


カラスノエンドウのロゼットも立ち上がってきた。カラスノエンドウのロゼットがこんな風にわかりやすい形で生えているのは初めて見たかも。大抵、周辺の枯れ草や雑草とごちゃ混ぜになっているものだが。もう少し早く見つけていれば完全に冬越し状態のロゼットが撮れたのだがなぁ。