2025年9月24日水曜日

定常光

数日前、ゲンノショウコの種飛散を撮るために熟した実をいくつか採集していたのだが、別の撮影に夢中になっているうちに日が経って実がカラカラに乾燥してしまった。まあ乾燥した方が種も弾けやすいだろうし問題ないかなと思ったのだが、乾燥した実を改めて見てみると、色が茶色く変色してしまって何だか汚い。

栗林慧さんの「THE MOMENT 自然の瞬間」にはゲンノショウコの種飛散の写真が載っているが、カラカラに枯れていない瑞々しい状態のゲンノショウコが種を飛ばしている。このままカラカラに枯れた実を撮影しても、栗林さんの下位互換になるだけだよなぁと思い直し、採集し直すことに。

今日は午前中ずっとスミレの種飛散の撮影に取り組んでいた。スミレの種飛散シーンは去年にそれなりのクオリティのものを音感センサーを使って撮っているのだが、今シーズンは高スペックな機材を借りているということもあり、センサーを使わず定常光での撮影に挑戦してみることに。

スミレの場合、実が開いてから10分以内に種が弾け始めるのでタイミングを予測しやすく、プリ連写がそれなりに有効。しかし、プリ連写を使うと電子シャッターの歪みが酷く、高速で動く被写体だと機材によってはかなりの割合で歪みが発生する。

今回借りて使っているのは電子シャッターの歪みが一切発生しないカメラなので、弾ける種が写りさえすればセンサーを使わなくても撮影が可能なはずだ。

いざ撮影を始めてみると、かなり撮れていそうな手応えはあったものの、まさかの全く撮れず。

なにが難しいって、種が飛ぶスピードが早すぎて秒間120コマ連写でも全く種が写らないこと。数千枚撮って、1枚だけ種が写っている写真があったのだが、種は画面の1番端っこに写っているだけなのでボツ写真。しかし、その一枚の写真を見てみると、過去にOM-1のプリ連写で撮影した時には必ず発生していた電子シャッターによる歪みが発生していない。種の形が正常なのだ。これは凄い。

何回も数をこなして、何とか種が画面に写りさえすれば、絶大な威力を発揮するのだろう。明日、リベンジだ。

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