2025年5月31日土曜日

放置

サツマイモの水耕栽培を試したまま2か月くらい放置していたのだが、今日様子を見てみたら苗が長く伸びていた。


通常、サツマイモの苗は温床と呼ばれる土の中に種芋を埋めて栽培するらしいのだが、土を使わずに水にそのままつけておいても苗は伸びてくる。
僕も一応、温床栽培と水耕栽培の両方を試してみたが、一般家庭で一番真似しやすいのは水耕栽培の方だった。ただ、水耕栽培は3日に一回は水替えをしないと芋がすぐにかびてしまうので注意が必要。しかもカビを少しでも放置するとイモが腐った時特有の甘ったるい異臭が部屋を漂い始める。
上の写真は、水を入れた花瓶に芋を挿して水替えもせずに二か月ほど放置しただけ。当然カビが生えまくったのだが、何故かちゃんと苗が伸びてくれた。


ちなみに、野菜の水耕栽培に関してはこの児童書が面白い。

2025年5月30日金曜日

興味を持つ

 冬から始めているサツマイモの撮影だが、トラブル続きでなかなか上手くいかない。
定点撮影の場合、一連のシーンを撮影するのに数か月かかるため、やり直しが効きにくい。
なので予備の個体を大量に用意して撮影に臨むわけだが、それでもすべて失敗することもある。
撮影中に起こるトラブルの中には、ある程度被写体を知っていないと防げないようなトラブルがあったりして、下調べが大切。
下調べと言っても、自分が被写体に興味を持っている状態で調べないと頭に入ってこないし、義務的になってしまう。そこで、新しい被写体に興味を持つ努力が大切なのかもしれない。


例えばこんな本を買ってみたり、、、
これは、商業出版ではなく同人誌なのだが、同人誌らしく、内容がかなりやりたい放題なのが良い。
知識を得たいならもっと良い本があるのだが、まずは興味を持って、被写体のことをうっすら好きになることが大切なのだと思う。




さて、先月末から取り組んでいたカラスノエンドウの種子飛散の撮影だが、かなり良いカットが撮れた。
種子が一方向にまとまって飛んでいるし、種子同士が被っていないのも良い。
とりあえず今シーズンのカラスノエンドウ撮影はこれで終わりにして、明日からはカタバミの撮影に挑戦だ。

2025年5月28日水曜日

病気

撮影用に育てているサツマイモに異変が発生


葉が紅葉しているみたいに赤くなってしまうのだ。最初は肥料不足かな?と思っていたのだけれど、どうにも様子がおかしい。詳しく調べてみたら、基腐病と言う感染性の病気にかかってしまったようだ。葉が枯れるだけでなく、地中のイモも枯れていってしまうらしい。
日本ではかなり最近になって発見された病気のようだ。
流石に締め切りも近いのに病気の大発生はまずい。庭に植えてあるほとんどの株が感染してしまっており、激焦りだ。
急いで農薬を注文して散布したは良いのだが、あくまで後手の対応であり、感染してしまった株を復活させることはできないのかもしれない。

さて、病気も発生してきて大苦戦しているサツマイモの撮影だが、地中断面の定点撮影に関してはそれなりに形になりつつある。6月までに根が肥大化している様子を定点撮影しなければならないので、絶対間に合わないだろうなと絶望視していたのだが、なんと今の時期に肥大化を始めている根がいくつか見られた。
ネットの情報を見てみると、通常、サツマイモの根の肥大化は梅雨が明けた頃から始まると書いてあったのだが、無理やり早く植えたりしたのが功を奏したのだろうか。
ちなみに、肥大化した根はどれも地中断面に沿って伸びた根ではなくて、断面の内側(土中)に潜り込んだ根だったので、断面を少し掘り起こしての撮影になる。
断面を全く崩さずに根が肥大化する様子を撮影するのは無理ではなかろうか?



今年は、タンポポの根が成長していくシーンにも挑戦してみている。
このシーンを定点で撮影出来ているのは現状、埴沙萠さんだけなので、どうしても撮影しておきたい。


林道でキウイの花が満開。キウイは野生化している様子をよく見かける。鳥が種を運んでいるのだろうか?





2025年5月25日日曜日

反動

 


農道を散策していたらガマ群落を発見。ガマはそれなりの頻度で撮影するので県内の大規模な群落の場所はいくつか押さえてあるが、この群落は今まで見た中で二番目に大きい。ガマの足元にはスギナがびっしり生えている。
この場所は標高が1000mくらいあるので、花が咲くのはもう一か月くらい先だろうか?平地だとそろそろ花期のはずだ。


さて、カラスノエンドウの種子飛散を今日も撮影しているのだが、かな~り惜しい絵が撮れた。種のまとまり方、飛ぶ方向、ほとんどが完ぺきなのだが、鞘がフレームアウトしている。
種が飛んだ衝撃で鞘が画面外に押し下げられてしまったのだ。もう少し引きで撮っていればなぁ。

ちなみに、カラスノエンドウの種子飛散は赤外線ビームセンサーを用いて撮影している。
鞘の上にビームを置き、種がビームを通過したらストロボが光るようにしてある。
しかし、上の写真のように種がまとまって一方向に出てきた場合、複数の種がビームを一気に通過することになるので、その回数分センサーが反応してストロボが光ってしまう。
結果、多重露光になってしまうのだ。

そこで、僕の場合はアルディーノを使って一度センサーが反応したら数秒間は再反応しないようにプログラム制御している。
ただ、ここでも問題が発生する。アルディーノでセンサーを制御しようとすると、アルディーノのプログラムを読み込んでセンサーが動作するまでに数マイクロ秒の遅延が発生するのだ。
大きい動物の撮影ならともかく、小さくて高速な種子飛散の撮影は、その数マイクロ秒が命取りになるので、遅延を限りなくゼロにしたい。色々調べているうちに、プログラムを簡易的な書き方に変えて、処理時間を大幅に減らす方法があることが分かった。
その方法で試してみたところ、センサーにアルディーノをつなげなかった場合とほぼ同等の応答速度が得られるようになった.


2025年5月23日金曜日

芝生と花粉

 


公園のしばらく管理されていない芝生。草刈りがされていないのでシバ以外の雑草が目立つ。


この時期に伸びきった芝生を見ると、花穂が沢山のびている。高麗芝かな?


花は目立たないが、よく見ると黄色い葯が綺麗。同じイネ科のススキやエノコログサの雄花にそっくりだ。


花粉は風媒花で、少しの刺激で飛び散る。
もうすこし逆光で撮影すれば花粉が上手く描写できたのだが、今朝は曇りだったのでしょうがない。こういう時のために小型のLEDを持っておくべきだよな。
携帯式のLEDはパネル型のものが多いが、僕の用途だとパネル型はあまり良くない。
被写体の輪郭をテカらせたり、花粉をピンポイントで明るくしたり、アクセントライトを入れるような感覚で照らせるLEDが良いのだ。パネル型だと光が広がりすぎる。

さて、タヌキの溜め糞場を探しているのだがなかなか見つからない。おまけに今の季節は山に行くとメマトイやらヒルやらがまとわりついてきて体力が削られる。
植物の生態を語るにあたって、植物の写真だけを撮っているようでは限界が来るので、獣や鳥の重要なシーンもある程度撮影しておきたいのだが、、
飯村茂樹さんや埴さんが撮影を担当しているどんぐりの本なんかを読んでみても、カケスやアカネズミなど、鳥獣の写真はほぼ必ず使用されている。
僕は結構打算的に写真を撮るタイプなのだ。




2025年5月22日木曜日

ホオノキの雌花は夕方に開く

 


昨日、ホオノキの蕾は正午近くに開くのかもしれないと書いたが、前言撤回だ。
今日一日の観察で、雄性期の花は正午近くに開くが、雌性期の花は夕方にならないと開かない蕾がかなり多いことがわかってきた。


夕方に咲いた雌花と雌蕊のアップ。午後六時ごろに撮影。


午後六時になっても完全に開かない花もあるようだ。今日一日、蕾から定点撮影していたのに撮影中の花に限って開花が遅いので日が暮れてしまった。できれば午後4時くらいに開く優秀な個体を撮影したいのだが…

またやり直しかぁ。





2025年5月21日水曜日

甲虫媒花

 

午前9時時点でのホオノキ。

今日こそ蕾が開いて雌性期の花になる様子を撮影するぞ!と意気込んだは良いが、中々花が開かない。やはり蕾は午前中早くには開かないようだ。

午前11時50分ごろの様子。なるほど、蕾は正午が近づいた頃になってやっと開くのか。

しかしこの花、雌性期ではなく雄性期だ。ホオノキの花は雌性先熟なので、雄蕊の前に雌蕊が熟していなければおかしい。つまりこの花は昨日すでに雌性期の状態を終えていて今日は開花二日目と言うことになる。

またやらかした。もう撮影可能な高さにある蕾も少なくなってきたので、あと数日がラストチャンスだろう。

帰る準備をしていたら、もう萎れかけの花にハナムグリがやってきた。そういえば、ホオノキには甲虫がやってくるという話を埴沙萠さんが生前よく語っておられたという噂を耳にしたことがある。実際、埴さんの本にホオノキの甲虫訪花について書いてある本が二冊存在する。

やってきたハナムグリをよく見ると、体に白い花粉を付けてる。しかも、日が照り始めるにつれてホオノキの樹上を無数のハナムグリが飛び交い始めた。

これは是非とも取りたいシーン!と興奮したのだが、ホオノキの花はどれも高いところにあってマクロレンズで撮影できる位置までハナムグリが来てくれない。

苦戦しているうちにバイトの時間になってしまった。

明日リベンジだ。

2025年5月19日月曜日

クオリティをあげる

 


定点撮影予定のホオノキ。蕾はまだ開かない。


雌性期の花が咲いていたが、かなり高い枝に咲いていて撮れそうになかった。


少し標高を上げるために、長野へ北上。標高1000m付近ではイタドリが伸び始めたばかり。


イタドリには花外蜜腺があり、アリがしきりに蜜を吸いにやってくる。蜜腺から蜜が分泌されている様子を観察したかったのだが、分泌されたそばから太陽光で蒸発したりアリに吸われたりで日中に観察するのは難しそうだ。

フキの綿毛がまだ残っていた。


帰宅中。山から花粉が煙のように舞っているのに気が付いた。何の花粉だろうか?時期的にヒノキではなさそうだし…

いや、でも標高の高い場所にあるヒノキは今が花期なのか?登って確かめたいが、ここに至るまでの林道がここ数年ずっと閉鎖されていてアクセスしようがない。ヒノキだと思うんだけどなぁ。


さて、ここ数日カラスノエンドウの種子飛散の撮影に取り組んでいるが、中々満足のいく写真が撮れない。


現状、一番クオリティが高いのは上の写真。


種を写すのはコツをつかめば難しくないが、種がまとまった方向に飛んでくれる個体を引き当ててかつ、画面内に種が綺麗に配置されるようなタイミングでストロボを光らせようとすると中々に難しい。
クオリティを上げるには、とにかく数をこなすしかないようだ。




2025年5月18日日曜日

蕾再び

 


ノイバラの群落を見かけるたびに花に蜜が分泌されているか探してみるのだが、やはり蜜は分泌されていない。全く分泌されないのか、ごく少量は分泌されているのか、どちらだろう。
一度だけキチョウが花の中心に口吻を差し込んでいるのをみたことがあるので少しは分泌されているのかもしれないと思っていたのだが。
昆虫は、シャツやバッグに印刷された花の絵を本物の花だと勘違いして寄ってくることもあるので、蜜が無い花でも寄ってくることはあるのかもしれない。


クリの枝に、虫こぶを発見。 クリメコブズイフシだと思う。
中の幼虫を確認したかったのだけれど、枝に手が届かなかった。


畑の脇にニワゼキショウ


しばらく天気が悪かったり上京したりでホオノキの撮影ができていなかった。流石に花期が過ぎてしまっているかな…と焦っていたのだが、まだ蕾が沢山あったので、もうしばらく定点撮影に挑戦できそうだ。
花期は5月初旬から6月上旬位までなのだろう。

それにしても、上京のダメージがでかすぎて疲れた。
かえって仮眠を取るつもりが、夜まで寝てしまった。



2025年5月17日土曜日

上京

帰りの電車でこのブログを書いている。

今日はSSP技術講習会で話をするために上京。僕は人前に出るのは大の苦手なのだが、やってみることに。

早く着きすぎたので、カメラのキタムラ新宿写真機店と紀伊国屋書店を回った。山梨には大きい本屋がひとつもないので、上京しないと大きい本屋に触れる機会が無い。数年前まで甲府にジュンク堂があったのだけれど潰れてしまった。

緊張しすぎて、本屋で気持ちが悪くて絶望していたら、偶然ずとまよのライブに向かう友人達が駆けつけてきた。3時間ほど街を散策して、少し気が紛れた。

さて、技術講習会。緊張しすぎて胃が猛烈に痛かったのだが、僕にしてはそれなりに上手く話せたのではないだろうか?かなりマニアックな知識も詰め込んだので見るに値する仕上がりにはなっていたはず。

ただ、おそらく1年分くらい知らない人と会話したのでしばらく人と話さなくていい気分だ。

2025年5月15日木曜日

カモガヤ

 

くしゃみが止まらないと思ったら、カモガヤが花をつけていた。カモガヤは、初夏の花粉症の原因になる植物として有名だ。
カモガヤ含むイネ科の植物は、花粉飛散を撮ろうとすると難しい。イネ科には茎が華奢な種類が多いので、少しの風で穂が大きく揺れてしまって花粉撮影の時にピントが外れがちなのだ。


コアオハナムグリがノイバラの雄蕊を食べていた。花粉が目当てなのだろう。


シロツメクサを何となく撮影。シロツメクサはの花は、たくさんの小さな花の集合体で、咲き終わった花から順に下に折りたたまれていく。

さて、明後日の上京の準備をしていたら、僕の持っているノートパソコンのスペックが低すぎて動作がかなり重いことが分かった。もともと僕のパソコンではなくて、弟が高校入学の際に学校から配られたものを僕が使っているだけなのだが。
まあスライドの発表程度ならできないことは無いし、大丈夫だろう。万が一のことがあればスマホ版のパワーポイントでも発表できるだろうし。
そもそも、パワポをちゃんと使ったことが無いので少し不安。発表者ツールとかよくわからんし。

2025年5月14日水曜日

断面の違和感

 


ナヨクサフジが土手に繁茂している。花が咲いていないと、一瞬カラスノエンドウと見間違える。


カラスノエンドウの熟した実を採集したかったのだが、今日散策したフィールドはナヨクサフジばかりでカラスノエンドウがほとんど無かった。



ノイバラが花盛り。


センダンのつぼみが膨らんできた。



センダンの花を近づいて観察してみると、蕊のある部分が筒のようになっていて長い。どうやら筒の先では雄蕊が固まっているようだ。では雌蕊はどこ?多分筒の中にあるのだろう。


さて、今日も野菜の地中断面を撮影したのだが、かなり大苦戦している。一週間くらい前に埋もれた根を露出させるために霧吹きで断面を崩したのだが、その時の痕がまだ残っていて違和感がある。撮影後に丁寧に修復したつもりなのだが、一度断面がくずれると、元の状態に戻すのはほぼほぼ不可能なようだ。
すごく甘えたことを言うと、断面が多少ボロボロでもこの方が味があるでしょ?と肯定的に捉えたくなるのだけれど、それをしたら写真がどんどん悪くなってしまう。
また、畑の土のような茶色の土であれば断面が少し崩れてもあまり違和感がでないのだが、僕が今回使っている黒土は、断面が少しでも崩れると違和感が大きく表れてしまうことが分かった。






2025年5月13日火曜日

開花遅れる

 


昨日カラスノエンドウを撮影した。


昨晩に同じ画角で同じ個体を撮影。
葉っぱが折りたたまれる就眠運動を撮ろうとしたのだが、少しわかりにくいだろうか?葉が折りたたまれていることがもう少しわかりやすい構図で撮るべきだったかも。


さて、昨日の続きでホオノキが開花する様子を撮影することに。
しかし、待てども待てども開花してくれない。現場に着いたのが9時で、11時過ぎにもう一度蕾の様子を見にいったのだが、11時過ぎの時点で上の写真の状態。
もしかして、日当たりが悪いせいで開花が遅くなっている?午前中には必ず開花すると思っていただけに予想外だ。
午後になれば流石に咲くのかもしれないが、午後はバイトがある。マジであり得ん。


開花を待っていたら、猿が目の前を通り過ぎた。


近くの歩道に落ちていたこの糞はニホンザルのものか。





2025年5月12日月曜日

四方八方

 


いつの間にかホオノキが咲き始めてしまった。こんなに早かったっけ?今年こそ、雌性先熟の様子を撮影したい。そういえば、ホオノキは甲虫に花粉を運んでもらうと聞いたことがある。ハナムグリが訪花していないかチェックしてみたのだけれど、一匹もいなかった。もしその情報が本当なら撮ってみたいのだけど。



とりあえず、雌性先熟の様子はこのカットから定点撮影を始めることにした。明日の午前中、雌蕊が露出するはずだ。


アメリカフウロの実を採集しようとしたのだが、まだ時期が早かったようで若い実しか見られなかった。


ジシバリが花盛り。


オヤブジラミを撮るたびに、どうやって撮ったら良いのかわからなくなる。
足元(生え際)を入れて全体写真を撮ろうとするとかなり乱雑になるので、寄りで撮ろうとするのだが、なんだかいまいち。


カラスノエンドウの熟した実がちらほら。早速採集して弾ける様子の撮影に挑戦してみることに。



完ぺきではないが、それなりのクオリティで現象を写すことに成功。うちにあるセンサーシステムが通用することが分かった。あとは回数をこなしてクオリティをあげていきたい。
撮影してみるとわかるのだが、鞘が割れた瞬間、種がまとまった方向ではなく四方八方に飛び散るので綺麗に写すのが難しい。
栗林慧さんの写真を見てみると、種が一方向にまとまって飛んでいるのだが、あれはかなりの回数を撮った中で運良く上方向に種を飛ばす個体を引き当てたのだろう。