2025年6月24日火曜日

求められていること



上の二枚の写真は、サツマイモの同じ個体を定点撮影したもので、白い主根が伸びてきた後に、2枚目で側根が伸びてきている様子がわかると思う。
しかし、この二枚の写真はそれぞれ別の日に別の時間帯で撮影したため、光の様子がかなり異なり、写真の雰囲気も違っている。
一枚目は断面に直接太陽光が当たっている時間帯に撮影した。二枚目もなるべく同じ条件で撮影しようと思ったのだが、梅雨に入ってしまい、連日曇りのせいで柔らかい光しか当たってくれない。仕方ないので、曇りの光+ストロボで撮影した。

定点写真は、なるべくそれぞれの写真が同じ雰囲気であるのが望ましいとされる場合が多い。児童書なんかだと、見る人は子供が大多数なのだから、わかりやすい写真が求められて当然なのだと思う。
「いやいや、生き物を相手にして撮影しているのだからそれぞれのカットの雰囲気が違うのは当然のことだし、むしろそれが自然でしょ?」と考えたくなることもあるのだが、それは写真家の思考であってカメラマンの思考ではないのだろうな。カメラマンは求められたとおりに写真を撮るのが主な仕事だから。
僕は正直に言うと将来的に生き物の写真で生活できるようになれれば、写真家でもカメラマンでも何でも良いと思っているので、そこら辺のこだわりは特に無い。

さて、冬のうちから取り組んでいた写真群を何とか納品することができた。かなり苦戦したし、正直言って上出来とは言い難い写真も含まれており、絵コンテどおりに生き物の写真を撮るってなんて難しいんだろうと思う。経験を積んでいけば、もっと上手くなるものだろうか?
上手くいかなかった部分は写真の技術面ではなく、生き物の扱いに関する部分なので、一度失敗したから次は必ず成功させられるという自信がわいてこないのも悩ましい。悩ましいとは書きつつも、実はそこまで深くは考えておらず、まあ次もなんとかなるだろと言う思いの方が強いのだが。





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