予約していた本が届いた。鈴木純さんの「たねはいのちの おわりとはじまり」という写真絵本だ。
生き物の写真絵本の中でも植物の写真絵本は特にニッチな分野なので、そもそもの数が少なく、世に出回っている植物の写真絵本は絶版のものを除けば、図書館向けのものも含めて僕は殆ど全てに目を通してあると思う。それくらい少ない。なので新刊が出れば喜んで飛びつく。
鈴木さんは数年前にブロンズ新社からシロツメクサの写真絵本を出されているが、今回はその第2弾ということで、たねってなんだろう?というところから、たねの工夫、たねの芽生えなどが素朴かつ優しい写真で紹介されている。
鈴木さんの写真の特徴はライティングをほとんどしないところ。これはどうやらこだわりらしくて、子供の目に見えているまんまの写真を撮りたいのだと以前お会いした時に語っておられた記憶がある。
本の中に色んな植物の芽生えが見開きで載っているページがあるのだが、それがとても良い。見ていて楽しくなる。
鈴木さんは数年前から植物生態写真家を名乗っておられるのだが、その肩書きの通り、撮影する被写体は植物の生態写真なので僕と被っている。僕よりも実績も何もかもが上の人物と比較するのは烏滸がましいのだが、自分と同じ被写体を撮影している人間がこうやって良いものを作っているのを目の当たりにすると、例え相手が先輩でも気が気じゃなくなる。この感情を単なる嫉妬だと笑わないでくれ。
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