定点撮影中のサツマイモがかなり肥大化してきた。
ここで撮影をストップしても連続写真が成り立つくらいにはカットが揃っているのだが、もう少し観察を続けて、さらに肥大化している様子も撮れたら撮ってみようと思う。
サツマイモの根の成長をちゃんとしたクオリティで定点撮影しているのは埴沙萠さんしかいなかったのだが、やっと同じシーンを良いクオリティで撮れたのではなかろうか。写真の世界はオリジナリティが大切だとは思うのだが、自然写真の場合は人と同じシーンを同等かそれ以上のクオリティで撮ることのできる力量も大切だと思う。真似しないのと真似できないのは別物だから。
僕は人と比較することを大切にしている。そうすれば目が肥えると思うし。
自然写真の世界には、本の中に繰り返し登場する定番のシーンと言うものが存在する。アリがカラスノエンドウの蜜を舐めるシーンや、カブトムシの喧嘩なんかは児童書によく登場する定番のシーンと言えるだろう。それらのシーンは定番であるがゆえに、様々な写真家が撮影した写真が出回っているが、「このシーンと言えばこの人だよね!」というようにそれぞれのシーンで頭一つ抜けた写真を撮られる方がいる。
例えば、タンポポの根の写真は色んな植物写真家が撮っているけれど埴さんの写真が頭一つ抜けていて、いまだにそれを超える写真を撮っている人はいない。
他には、カタバミやカラスノエンドウの種子飛散では植物写真家でも太刀打ちできている人が少なく、栗林慧さんの独壇場だったりする。同じシーンでも、やはり差が出る。
どうせ定番のシーンを撮るのであれば、先輩方にとって代われる写真を撮りたいものだ。
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