2025年10月1日水曜日

根粒菌はいつ付くのか

 


定点撮影中のレンゲソウ。本葉が出てきた。レンゲソウをはじめとしたマメ科の仲間は根に根粒菌を付けることで有名なのだが、レンゲソウは成長のどの段階で根粒菌を付け始めるのだろうか。
去年だったか、シロツメクサの本葉を出したばかりの小さな芽生えに根粒菌が付いているのを見たことがあるので、レンゲソウも本葉を出した時点で根粒菌が付くと思っていたのだが上の写真にはまだ根粒菌はついていない。

さて、ここまではたいして撮影に苦労はしないのだが、地中断面に植えている植物は成長が異常に遅くなることが多いので、二枚目の本葉が出るのがとても遅くなったりする。そうなった場合、根が土にちゃんと活着していないことが主な原因だったりするのでどちらにしろやり直しを強いられる。
6月頃にタンポポの地中断面を撮影していたのだが、実は失敗してしまった。本葉が二枚ほど出るのに1か月もかかってしまい、とてもじゃないが正常な成育とは言えなかったので全部引っこ抜いてしまったのだ。おそらく土が固まりすぎて上手く活着しなかったのだと思う。かと言って土を柔らかくし過ぎると今度は地中断面が崩れ落ちやすくなるので難しい。以前、黒土に腐葉土を混ぜたものを地中断面に使ったら、たった数日で木箱の蓋を開けた瞬間に崩れ落ちてしまった。




いつの間にかキンモクセイが咲いていた。


日本に植えてあるキンモクセイは殆どが雄株。花をよく見ると蕊から花粉がわき出している。




2025年9月29日月曜日

1/32000

 


3日ほどかけて、スミレの種子飛散がやっと写った。センサーを使わずにカメラ単体で撮影している。
シャッタースピードは1/32000で撮影しているのだが、それでも種がブレている。早すぎるのだ。種の動きを完全に静止させたいのであれば、もっとシャッタースピードを上げることも可能なので無理やり写せはするのだが、既にゴドックスのSL60wを3灯至近距離に近づけた状態でisoを12800まで上げているので、光量が中々足りない。これ以上isoをあげると、lightroomのaiノイズ除去でも粗が残るのではなかろうか。


こっちは上の画像よりも種が実から離れてしまっている。種飛散の写真は、種と実がなるべく近い方がわかりやすくてまとまりの良い写真になる。

そういえば、godoxからIT20sと言うストロボが出ているらしい。公式サイトのスペック表によれば、閃光時間が最小で1/44000らしいので瞬間写真につかえるかも!とかなり気になっていたのだが、よくよく情報を見たら、スレーブ機能が無いのでトランスミッターで遠隔操作ができないらしい。オフカメラシューコードを使えばカメラから離して使うこともできるみたいなのだが、多灯撮影ってなると無理だろうなぁ。
この間新しく出たらしいit30と言うストロボがあるが、公式サイトに寄れば閃光時間が1/30000らしい。メーカーの仕様書を見ると、t0.1で1/30000らしいので結構使えるかも?







2025年9月27日土曜日

焦り

 ゲンノショウコとツリフネソウの種飛散をセンサーを使わずに定常光で撮影しようと試みているのだが、中々うまくいかない。



秒間120コマの高速連写でも全く歯が立たない。種が弾けるスピードが速すぎて、一コマと一コマの間には既に種が飛び去っている。
別にゲンノショウコなんてセンサーを使えば普通に撮れるのだが、せっかく良い機材をお借りているので、返却期日が来る前にこの機材の性能を発揮させてみたい。現在お借りしているカメラの最大の特徴は、電子シャッターのゆがみが一切発生しないことなのだが、種が写らないことにはその性能を発揮させることができない。ちと焦るね。

ツリフネソウは、そもそも熱を加えても弾けないことが分かった。フウロソウの仲間やカラスノエンドウはドライヤーの温風をかけてやると弾けるのだが、ツリフネソウは弾けるどころか実が固く締まってしまうことが判明。過去、埴沙萠さんがツリフネソウの種を弾けさせるために手作りの種鉄砲で種を実にぶつけて弾けさせていたのだけれど、わざわざそんな面倒なことをする理由が今になって理解できた。熱じゃ弾けないんだ。もっと直接的な刺激を与えないと弾けないんだ。

埴さんと同じ手法で種を飛ばして実にぶつけるのも良いのだけれど、まずは自分なりの方法を考えて試してみることに。
まずは、カビキラーやハイターなどの物を溶かすような薬品を数滴たらせば弾けるんじゃないか?と試してみたのだがこれも失敗。溶かすと言っても、長時間かけてカビを溶かすような薬品なので、たった数滴では実を刺激するには至らなかった。
次に、電撃を与えてみたらどうなんだろう?と思い、電気ショックを与えられる機械を探してみたのだが、いたずら用のびりびりペンか、アダルトグッズしかアマゾンには無かった。仕方ないのでアダルトグッズの方を購入。幸い、乳首をはさむためのグリップが付いているので、これをツリフネソウの茎に挟めば電流を流せる。

今朝、商品が到着したので早速ツリフネソウに電流を流してみたが、びくともしない。アマゾンで星2個の中華製だし、本当に電気流れてんのかこれ?と試しにグリップを指に挟んでみたら、「うぎぃ⁉」と叫んでしまうほどの痛み。最低出力でこの痛み、乳首で試す勇気は無かった。

ところで、昨日、妹から「結婚するわ」というラインが突然届いた。妹は僕の一個下の23歳なのだが、結婚かぁ、みんな人生のスピードが速いなぁ。僕だけ酷く遅れて見える。








2025年9月26日金曜日

痕跡だらけ

 とある集落の横を流れる沢に、熊棚が3つほど見つかったのでトレイルカメラを仕掛けてみることに。

今日、トレイルカメラを回収してデータを確認してみたら、毎日一回以上ツキノワグマが写っていた。




ツキノワグマは、地面に落ちたオニグルミの実を食べに来ているようだ。別の動画では、バリバリと殻を砕く咀嚼音まで聞こえてきた。しかもこの熊、体に大量のひっつき虫が付いている。何とかしてこれを写真に収めたい。すぐに車に戻ってセンサーカメラを運んでこようとしたら、松茸泥棒をパトロール中の地元のおじさんに遭遇。実は数日前にも僕は同じ場所で松茸泥棒と疑われてこのおじさんに声を掛けられていたので、軽く顔見知り。

一緒に熊の痕跡を眺めながら駄弁っていたら、背後から枝を割るような音が。最初はサルでしょ、と油断していたのだが、枝を割る音が異常に大きくなってきた。振り向いたら、オニグルミの木の上にツキノワグマを発見。すぐにその場を離れたけれど、僕とおじさんはもう大興奮。

さて、ひっつき虫を付けたクマが通るルートが分かったのは良いのだが、肝心のカメラをしかけようにも、カメラを仕掛けたい場所の至近距離にクマがいることがわかっているので危なくて仕掛けられず。

仕方ないのでほんの少し離れた沢沿いに仕掛けておいた。写るかな?

2025年9月24日水曜日

定常光

数日前、ゲンノショウコの種飛散を撮るために熟した実をいくつか採集していたのだが、別の撮影に夢中になっているうちに日が経って実がカラカラに乾燥してしまった。まあ乾燥した方が種も弾けやすいだろうし問題ないかなと思ったのだが、乾燥した実を改めて見てみると、色が茶色く変色してしまって何だか汚い。

栗林慧さんの「THE MOMENT 自然の瞬間」にはゲンノショウコの種飛散の写真が載っているが、カラカラに枯れていない瑞々しい状態のゲンノショウコが種を飛ばしている。このままカラカラに枯れた実を撮影しても、栗林さんの下位互換になるだけだよなぁと思い直し、採集し直すことに。

今日は午前中ずっとスミレの種飛散の撮影に取り組んでいた。スミレの種飛散シーンは去年にそれなりのクオリティのものを音感センサーを使って撮っているのだが、今シーズンは高スペックな機材を借りているということもあり、センサーを使わず定常光での撮影に挑戦してみることに。

スミレの場合、実が開いてから10分以内に種が弾け始めるのでタイミングを予測しやすく、プリ連写がそれなりに有効。しかし、プリ連写を使うと電子シャッターの歪みが酷く、高速で動く被写体だと機材によってはかなりの割合で歪みが発生する。

今回借りて使っているのは電子シャッターの歪みが一切発生しないカメラなので、弾ける種が写りさえすればセンサーを使わなくても撮影が可能なはずだ。

いざ撮影を始めてみると、かなり撮れていそうな手応えはあったものの、まさかの全く撮れず。

なにが難しいって、種が飛ぶスピードが早すぎて秒間120コマ連写でも全く種が写らないこと。数千枚撮って、1枚だけ種が写っている写真があったのだが、種は画面の1番端っこに写っているだけなのでボツ写真。しかし、その一枚の写真を見てみると、過去にOM-1のプリ連写で撮影した時には必ず発生していた電子シャッターによる歪みが発生していない。種の形が正常なのだ。これは凄い。

何回も数をこなして、何とか種が画面に写りさえすれば、絶大な威力を発揮するのだろう。明日、リベンジだ。

2025年9月22日月曜日

ホウセンカが弾けない

 


数日前から、レンゲソウの定点撮影をしている。レンゲソウは秋に発芽して、一度越冬してから春に花を咲かせるので、根の成長を定点撮影するなら9月中旬から10月下旬までの一か月ほどしかチャンスが無い。
まずは種を3つ地中断面用の木箱に植えてみたのだが、そのうちの2つが根っこをダンゴムシに食べられてしまったのですぐにやり直しを強いられた。ダンゴムシは芽生えたばかりの植物の根っこが大好きなので対策は必須だ。ダンゴムシには悪いが、木箱の周りにダンゴムシの駆除剤を撒いておいた。


山ではメナモミが花を咲かせ始めた。湿っていて、ヒルがいるような山によく生えているイメージだ。


ヒルがいるような山にはツキノワグマもいる。他の県ではどうか知らないが、山梨ではヒルが多い山域とツキノワグマが多い山域が結構被っている気がする。特に、身延町と北杜はヤマビルが大量にいるし、ツキノワグマの目撃情報も多い。
今日は結構山奥まで歩いたのだが、クマの痕跡だらけだった。オニグルミの木に熊棚を発見。



帰宅後、庭のホウセンカの様子を見る。8月くらいから実が出来始めているのだが、一向に実が弾けてくれない。揉むようにして刺激を与えるとパカッと開くという感じだ。
去年も同じ品種を育てていたのだが、やはり実が弾けてくれなかった。ホームセンターで普通に売っている品種なんだけどなぁ。それか、夏の猛暑で何回も葉が萎れているのでそれが原因の可能性もあるのだろうか?
もしかしたら実が十分に熟していないだけかもしれないと思い、ずっと実を放置していたら、弾けるどころか、実の中で種が発芽してしまった。








2025年9月20日土曜日

花は咲くけれど

 朝から雨。先日不具合が起きて回収したセンサーを分解していたら、とても初歩的なミスをしていたことが分かった。

不具合の内容は、カメラにセンサーを繋ぐとカメラのバッテリーが異常に早い速度で消耗してしまうというものだったのだが、原因はレリーズケーブルの配線ミスによるものだった。

レリーズケーブルを分解すると3本の線が入っている。その中の2本を導通させるとAFが起動したり、3本全部を導通させるとシャッターが切れたりするのだが、僕は間違えてAFが起動する組み合わせの2本を導通させたままはんだ付けしていたらしかった。そうすると、カメラはセンサーを繋いでいる間ずっとシャッターボタン半押しの状態になり、電池を消耗し続けることになってしまう。
原因がわかってスッキリした。

さて、ブロッコリーの花が咲く様子を撮影したいのでいろいろと調べている。
スーパーで買ってきたブロッコリーを放置しておくと花が咲くという話をたまに聞くのだが、本当なのだろうか?その話が本当なら撮影がかなり楽になる。

実際に、スーパーで買ってきたブロッコリーを肥料を溶かした水に挿して数日放置してみたところ、2日程で蕾が黄色くなってきた。ここまではよく見る状態。

注意深く観察すると、既に開いた蕾も見つかった。蕊らしき物もちゃんと見える。
しかし、ブロッコリーの花は本来こんな不完全な見た目ではない。ブロッコリーはアブラナの仲間なので、ちゃんと開花すれば菜の花にそっくりな花が咲くはずなのだ。やはりスーパーに売られている状態から健康的に開花させるのはほぼ不可能なようだ。仕方ないので苗から育てることにする。

とりあえずホームセンターに寄ってみたら、ちょうど早生ブロッコリーと言う品種の苗が売っていたので、4株ほど買ってみることにした。説明書きによると60日程で収穫できるらしい。ということは、蕾が約60日後の11月頃にできるとして、花が撮影できるのは12月くらい?ちゃんと育つだろうか。

2025年9月18日木曜日

ソメイヨシノとアリ

 センサーカメラの回収をしに林道へ。気分転換で久々に車ではなく原付で行ったのだが、現地に着いたらまさかの土砂降りで早くも後悔。ヤマビルの猛攻を受けながら急いで撮影データを確認しようとしたら、カメラの電源が入らない。たった数日しか仕掛けていないのにそんなことってあるのか?
もしものために一応持ってきておいた予備バッテリーを入れてみると、普通に動作した。バッテリーが空になっていたようだ。
早速撮影データを確認してみると、新しい撮影画像が一つも無い。僕がカメラを仕掛けて何枚か試し撮りして帰った後、一枚もシャッターが切れていなかったようだ。一枚も写っていないのにバッテリーが空になるなんて普通はありえない。
おそらくだが、カメラとセンサーを接続後、何らかの理由でカメラのバッテリー残量が急速に消耗してしまったのだろう。

問題のカメラとセンサーを持ち帰って試運転してみると、センサーとカメラを繋いだあと、カメラの挙動が少しおかしくなることが分かった。カメラの液晶が暗転したままなのだ。普通は、写真が撮影される度に撮影画像が液晶に映し出されるのだが、それが無い。
複数のカメラとセンサーを入れ替えて色々試した結果、センサー側に問題があることが分かった。何が原因なのかはよくわからないのだが、別のセンサーと入れ替えたら直ったので良しとする。


7月から定点撮影中のヒマワリ。やっと花びらの残骸が落ちて種が見えてきた。
あとは鳥に食われないように見守るだけ。


今年の3月、庭にソメイヨシノの苗木を植えたのだが、最近になってようやくクロヤマアリが花外蜜腺にやってくるようになった。普通、ソメイヨシノは今の時期になると葉が弱って蜜腺も枯れ始めるのだが、うちのソメイヨシノは7月に一度猛暑で葉がすべて枯れており、それが再度復活を果たして新しく生えた葉っぱなので、まだ鮮度が良くて蜜腺も残っている。


2025年9月17日水曜日

ミズヒキ

 


いつものフィールドで、ゲンノショウコの実が熟し始めた。まだまだ若い実の方が多いが、10月初旬ごろに種飛散の最盛期を迎えるだろう。
ゲンノショウコの実は、熟して乾燥するとバネの様な力で種を弾き飛ばすことで有名なのだが、そのシーンを撮るのはかなり難しい。栗林さんや埴沙萠さんがやったようにビームセンサーか音感センサーを使う必要があるので、普通では撮れないだろう。
僕は2年ほど前に、似た仲間のアメリカフウロという外来植物で種飛散のシーンを撮影したのだが、やはり在来種であるゲンノショウコの種飛散シーンも撮っておきたい。
早速、熟した種を20本ほど採集してきた。アメリカフウロと勝手が同じであれば、採集後数日置いて乾燥させてからの方が種が弾けやすいはずだ。

若い実





林内ではミズヒキが最盛期。
獣道を歩いていると、ズボンに小さい果実がよく引っ付く。

果実を拡大して見ると、先端に引っ付くためのかぎづめが生えていることがわかる。
さて、この状態の実が動物や人間に大量に引っ付いて運ばれるわけだが、この赤く色づいた実に発芽能力はあるのだろうか?まだ熟しきっていない気がするのだが。
ミズヒキは熟しきると茶色く枯れたような見た目になるので、その状態のときに運ばれないと発芽能力は無いのではなかろうか?

でも、ズボンに付いている様子をよく見るのは今の赤い時期の実だ。






2025年9月14日日曜日

木箱

午前中、撮影用に植えてあったサツマイモを9割ほど収穫した。まだ肥大化しきっていない芋もあったので、もう少し待っても良かったのだが、新しい撮影を庭で始めるにあたり庭のスペースが足りなかったので収穫することに。

サツマイモが植わっていたスペースには、近日中にレンゲソウの種をまくことにした。レンゲソウは児童書では定番の植物なのだが、山梨にはレンゲソウが植わっている田んぼがほとんど見つからない。なので庭に植えて定番のシーンを撮っておくことにした。
レンゲソウで撮りたいシーンはいくつかあるのだが、ハチが訪花したときに花弁が下がって蕊が飛び出る様子と、根に根粒菌が付いている様子は特に撮りたいシーンだ。
特に根粒菌が付いているシーンは地中断面を作って発芽から根が成長していく様子を定点撮影したい。地中断面の撮影は地植えではほぼ不可能なので木箱を使う必要がある。

現在、僕の庭には使用可能な断面撮影用の木箱が2箱あるが、たった2箱では心もとないので、もう何箱か作らないといけないかもしれない。木箱は一つ作るのに4000円くらいかかるので中々量産が難しいのだが、今年はサツマイモを撮影するためにもうすでに10箱以上作っている。しかしそのうちの殆どがカビたり底が抜けたりして使用不能になっていて、現在使っている最終的な型に落ち着くまでにかなりの出費を要した。
最初は蓋に蝶番を付けたりしてかなり凝っていたのだが、雨に濡れると板が沿って蝶番がはじけ飛ぶことがわかり、蓋はベルトで縛って固定するだけにした。
初めはこれで大丈夫なのかな?と不安だったのだが、少し前に野菜の地中断面を撮影されていた某いきもの写真家に木箱の作り方を尋ねる機会があり、質問してみたところ、その方も蓋をベルトで縛っているだけということだったので安心して撮影できた。蝶番や留め金を使わない分、製作費も1000円くらい浮く。
埴沙萠さんも野菜の地中断面の撮影を木箱でされていたようだが、もしかしたら埴さんも同じような作り方をしていたのかもしれない。

ホシアサガオが花盛り。


2025年9月12日金曜日

フォトカプラ

 


庭のハエトリグサに水をやっていたら、株の中心から細長い茎が立ち上がっているのに気が付いた。恐らくハエトリグサの花茎だろう。明日明後日には花が咲くのだろうか?手元の図鑑を見てみるとハエトリグサの花は初夏頃に咲くと書いてあったので、てっきり今年はもう撮影できないものだと思っていたのだが…


さて、今日は一日中雨なのでおとなしく家で工作。
昨日自動カメラを仕掛けに行ったせいで、手持ちのセンサーシステムが無くなったため追加で作っておくことにした。


僕は工作が下手糞なので、はんだ付けや配線の使い方も、経験者が見たら卒倒するようなやり方をしているのだが、動けばいいやと言うスタイルで作っている。上の写真は、電池ボックスを付ける前のセンサーシステムの全体像。白いドーム状の部分が焦電型赤外線センサーモジュールと呼ばれるセンサー部分だ。とても安くて、一個数百円で買える。
これをプラスチックケースなどに入れて三脚にセットする。

ケースに入れる前に電池ボックスをセットして試運転をしてみたら、何故か動かない。あれ?少し前にブレッドボードで仮配線を組んだ時は普通に動作したのに…
色々部品をとっかえひっかえしてみたら、フォトカプラと呼ばれる部品が壊れていたようで、部品を新しいものに交換したら普通に治った。

フォトカプラ

フォトカプラは配線と配線を絶縁したり通電したりすることができる部品で、自動撮影システムには必須の部品。



カメラのレリーズケーブルを分解すると三色のケーブルが入っている。この三つのケーブルがすべて触れて通電するとシャッターが切れる仕組みだ。
この三色のケーブルをフォトカプラにつないで絶縁しておき、センサーから信号が送られたときに通電するようにすれば、センサーが反応したときにシャッターが切れるようになる。


2025年9月11日木曜日

熊棚

 


一見何の変哲もないオニグルミの木。しかし、よく見るとツキノワグマの痕跡がある。


少しだけだが、枝が茶色く枯れている部分がある。これはツキノワグマが木に登って果実を食べた時に枝を折った痕跡で、熊棚と呼ばれるものだ。ただ、本で見るような熊棚に比べるとやや地味で小規模なので、本当に熊棚なのかどうかトレイルカメラを仕掛けて確認することに。


仕掛けてみると、ツキノワグマが10日に1回くらいの頻度で通ることが分かった。
ツキノワグマは、この獣道のさらに下にある沢沿いの獣道を主に利用しているようだ。ひっつき虫が体に付いている様子を撮りたいので、本番のカメラを仕掛けてみることにした。

今朝、早速カメラを仕掛けに沢沿いに降りたのだが、すさまじい量のヤマビルが寄って来て戦意喪失。何とかカメラとストロボとセンサーを仕掛けたが、ストロボやカメラにも大量によじ登ってきて気持ち悪い。機材の熱に反応しているのだろうか?こんな時に限ってサラテクトを持ってくるのを忘れたので、靴にもどんどんよじ登ってくる。あまりにも量が多すぎて、なぜか一周回って冷静になってきたので、後半は靴によじ登ってくるたびにデコピンして弾き飛ばしながら作業を続けていた。


エノコログサが最後のピークを迎えている。今のうちに全体写真を撮っておこうと何枚か撮ってみたが、やはり難しい。こういう写真は目線を下げて背景をすっきりさせたくなるのだが、あまりそれをやりすぎると逆にのっぺりした写真になるので、無難に見下ろして撮った方が良い結果になる場合が多い。亀田龍吉さんの写真を見ていると、こういう普通の写真がとても上手だなと感じる。わざとらしさが無いというか、心地よいというか。











2025年9月7日日曜日

蕊が触れる

 


ミズヒキが最盛期。果実の先端にフックが付いていてそれが動物にくっ付くのだが、他のひっつき虫に比べるとひっつき力は弱いように思える。


ホトトギスが咲いていた。花びらが反り返っていないからヤマジノホトトギスかな?



花を拡大すると、腺毛が見える。でも、虫が目当てにやってくるのは花の下部にある蜜だろう。マルハナバチがやってくる様子を撮りたくてしばらく待ち伏せしてみたが、近くにツリフネソウの群落があるせいかホトトギスには見向きもしなかった。


仕方ないのでツリフネソウの方を撮影。距の中にある蜜を求めて体を押し込むと、蕊が体に触れて花粉が運ばれるようになっている。


まだ蕾の状態の花に来たトラマルハナバチ。蕾の先端を噛んで花をこじ開けようとしていたのだが、ツリフネソウの蕾は頑丈なので開くことはできず、あきらめて飛び去った。
ハチは意外とがめつくて、早朝にマメ科のまだ咲いていない花を観察していると、ミツバチが無理やりこじ開けて吸蜜する様子を見ることができたりする。


ヒラタアブもツリフネソウに来る。ヒラタアブの場合は蜜ではなくて蕊の花粉を舐めとりに来る。これはこれで受粉の役に立つのだろう。



2025年9月6日土曜日

肥大化

初夏頃に取り組んでいた月刊誌ができたということで送られてきた。


サンチャイルドビッグサイエンス10月号。サンチャイルドビッグサイエンスは幼稚園や保育園向けの定期購読誌だ。ちなみに僕も定期購読している。常にだれがどんな写真を撮っているかは把握しておきたいし。

今回は10月号なのでサツマイモを取り上げた内容になっていて、子供や農家の方のシーンを農業カメラマンの網野文絵さんが担当して、生態写真を僕が担当している。

本の中に、芋の根が伸びてきてどんどん肥大化していくシーンがあるのだが、これが非常に厄介なシーンで大苦戦してしまった。根の定点撮影が難しいなんてことは前から分かっていたことなのだが、今回は10月号で締め切りが6月頃だったので、イモを6月までに肥大化させなければならず、かな~りきつかった。通常、サツマイモは梅雨が明けてから徐々に肥大化が始まるのだ。一部、去年撮った写真を使ったりした。

根っこの撮影には少し苦手意識を持っていたが、依頼をされたおかげでこれでもかと言うほど取り組むことができたので、少しだけ根っこ撮影のノウハウが身に付いた気がする。今は機材やソフトが進化して、10年前までは一部の人しか撮れなかったシーンが少し時間をかけるだけで簡単に撮れるようになりつつあるが、根っこの定点撮影なんかは機材が進化しても楽にならないシーンの典型であり、だれもやりたがらない撮影でもあるので力を入れたい。

2025年9月2日火曜日

下見

 いくつか撮影したいシーンがあって、ほぼ毎日林道を散策しているのだが、これと言った成果が出ない。永遠に下見から抜け出せない感じだ。


もたもたしているうちに、ヌスビトハギの花が終わって実が出来始めた。
もう少し写真映えする良い形の株は無いかなぁといろいろな角度を探っていたら、ウシアブがまとわりついてきた。ウシアブは今の時期になると車を停めただけで寄ってくる。
僕は刺すタイプの昆虫が怖くてどうしようもないため、たまらずに逃げ出してしまった。今度からは振り回して追い払うためのタオルを持っていこうかな?
僕は生き物好きの中では苦手な生き物の多い方だと思う、毛虫なんかも苦手で、山を歩く時は木からぶら下がっている毛虫がいないか細心の注意を払って歩くので、僕は毛虫に刺されたことが人生で一回も無い。


ツキノワグマの糞を発見。大きさは僕の握りこぶしくらい。近くには大きな足跡も残っていた。ちょうど、ヌスビトハギ群落の近くに落ちていたので、自動カメラを仕掛ければ種が引っ付いたクマが撮影できるかもしれない。ところで、糞の内容物はなんだろう?植物の種が少し混じってはいるようだが持ち帰って分解してみないとわからない。明日、タッパーを持って行って糞を持ち帰ろうと思う。虫に分解されてなければいいが…


ミズキの実が熟し始めた。これもクマの食料になる。


帰宅後、庭で定点撮影中のサツマイモを撮影。断面の中ではもうこれ以上は大きくならない気がするので、これが最終カットになるだろう。上の写真は断面に太陽光が当たっていなかったので正面からストロボを当てて陰を起こしているのだが、やはり太陽光が断面に直接当たっていたほうが土の色がよく出て写真の雰囲気が良くなるので、明日晴れていればそういうカットも撮っておこうと思う。




2025年8月29日金曜日

熱中症

哺乳類に関連して今年中に撮りたいシーンが幾つかある。その内のひとつが、動物の体にひっつき虫が付いているシーンなのだが、そろそろひっつき虫の実が熟す時期になってきたので本番のカメラを設置しなくてはならない。

ミズヒキやチジミザサがたくさん生えている地域にトレイルカメラをいくつか仕掛けているのだが、シカとアナグマばかり写る。どちらかと言うとタヌキの方が撮りたいのだが、アナグマが良く通る獣道はタヌキがあまり通らない気がする。


尾根道に仕掛けたトレイルカメラを回収したら、ツキノワグマが写った。この場所はシカの食害で下草がほぼ全滅しているのでひっつき虫が付いた姿は期待できないのだが、もしクマにひっつき虫が付いた写真が撮れたら嬉しいよなぁ。クマの痕跡を見つけるたびに近くの獣道にトレイルカメラを仕掛けたりしているのだが、滅多に写らない。山梨はクマの個体数がそこまで多いわけではなくて、長野や秋田に比べると10分の1くらいの個体数だと推定されている。
これから里山のクリが熟すシーズンになるので、クリの木を重点的に調べてみようか。


林縁にブタクサが生えていたので撮影。同じく外来種のオオブタクサと比べるとやや少ないように感じる。オオブタクサがどこにでも生えるのに対して、ブタクサはやや湿った自然度の高い場所に多いイメージだ。


ヒャクニチソウにホシホウジャクが吸蜜に来ていた。黄色い小さい花の一つ一つが筒のようになっていて蜜が入っているので、細長い口を持つチョウやガがよく来る。
これを撮影する前にアゲハチョウが吸蜜に来ていたので慌ててカメラをバッグから取り出したのだが、ストロボを設定している間に逃げられてしまった。ヒャクニチソウにアゲハチョウの組み合わせは、僕の認識が正しければ定番の組み合わせのはずだ。

さて、午前中いっぱい林道を歩いたら熱中症になってしまった。汗をかきすぎて、脱水症状で汗が出なくなり始めたのですぐに帰ったのだが、家に帰ってから頭痛が酷く、頭痛が治まったのは夜8時を過ぎてからだった。
こうまで外が暑いと、午前中ギリギリまで外を散策して、午後からバイトに行くというスタイルが成り立たなくなるので勘弁してほしい。



2025年8月25日月曜日

距の中の蜜

 トレイルカメラを回収するために韮崎の林道に行ったら、どこかで工事が始まっているのか、ダンプカーがかなりの頻度で通るようになっており、すれ違いに大苦戦。何回バックで道を譲ったことか。こんなことならいっそ、工事車両以外通行止めにしてくれた方が知らずに林道に入って後悔することも無いのだが。

もう運転だけで疲れたので、しばらくこの林道は避けようと思う。


午後、北杜の林道を歩いていたらオオマルハナバチがメハジキの花で吸蜜しているのを発見。


かなり薄暗い場所で撮ったので色が上手く出ない。ストロボ使えばよかったかな。
       

一匹だけ持ち帰って白バックを撮影。僕は虫を捕まえる予定が無い時でも、ホムセンで買った激安の虫網を持ち歩くようにしている。林道を歩いているとメマトイやアブがまとわりついてくるので、虫網を顔の周りで振り回しながら歩くのだ。


今日は植物採集用のバケツとハサミを忘れずに持ってこれたので、林道でツリフネソウを数本採集して帰宅できた。
帰宅後、花瓶で十分に水を吸わせてから断面を撮影してみたところ、今回は距の中に蜜がたくさん詰まっていた。数日前、日中に屋外で断面を切った時は蜜がほとんど見えなかったのだが、きっと太陽の熱で蒸発したり虫が頻繁に吸蜜するせいで蜜が残っていなかったのかもしれない。






2025年8月24日日曜日

コオニユリの蜜溝

今朝は高原へ。気温が19℃しかないので快適だ。
先日、コオニユリにキアゲハが吸蜜に来るシーンを撮影したのだが、キアゲハが花の浅いところにばかり口吻をあてがって、花の奥の方には一切潜り込まないことが気になっていた。
花の奥の方に入らないと蜜は無いんじゃないの?と思っていた。


後になって知ったのだが、オニユリの仲間は花びらの表面に蜜を分泌するらしく、蜜溝と呼ばれる構造があるようだ。今日はその蜜溝を確認しに来た。


花を観察してみると、確かに溝があった。この中にキアゲハは口吻を差し込んで蜜を吸っていたのか。



午後は山へ。
ツリフネソウのピークが近づいている。ツリフネソウはじめじめした場所に生えていて、根元がほとんど水に浸かっているようなことも多い。



花の断面を切ってみた。花の中は殆ど空洞。このスペースにマルハナバチが体を押し込んで距の中の蜜を吸う。


距の断面を拡大して撮影してみたのだが、蜜が目に見えるほどは分泌されていないようで、写真にはほとんど写らなかった。いくつか花を切ってみたけれど、蜜の分泌量にはむらがあるようなのでちゃんと写真に写すにはもう少し数をこなす必要がありそうだ。ちなみに、断面を切った距を舐めるとちゃんと甘い。
雨上がりの早い時間帯に撮影すれば、蜜も蒸発しづらいし虫もまだやって来ていないだろうから、水滴状になった蜜を撮影できるのではなかろうか。